前に経験したお店とは待遇がまるで違うことにびっくりでした。
五十路マダム広島店 Ｔさん 55歳
プロフィールを拝見しましたが、色々とご苦労があったようで。
全く苦労してないといえば嘘になりますね（笑）。子育ての経験がある女性なら皆さん同じだと思いますけど、子供のために頑張る（働く）ことを苦労だと感じたことはないです。
母は強し！ですね。ところで、お友達に誘われる形で風俗の世界に足を踏み入れたそうですが、抵抗はなかったんですか？
もともと風俗で働こうと思ったことは一度もなかったんです。
ほう、事情を詳しく教えて頂けますか？
今から４年位前の話なんですけど、当時の私はパートの仕事をしながら、週末だけ知人の飲み屋さんでアルバイトをしてました。その時にお客さんで知り合った人が風俗の仕事をしていたんです。
その人から誘われて風俗に？
そうじゃないんです。私の友達が「どうしても急にお金が必要になって風俗で働くしかない。どこかお店を知らない？」って相談されて、風俗をやってるお客さんのことを思い出して、友達を紹介したんです。それで面接について行ったら、「貴方も働いてみれば」って誘われてしまって。いえ、「考えておきます」と断ったんですけど“考えてできるような仕事じゃない”と説得されて･･･。
なかなか強引ですね。
ですよね（笑）。ところが、「お客様には“本当に素人の熟女”って説明して了解を得てるから」って、私が返事もしてないのに予約を受けてたんですよ！！ それで、「とりあえず、お客様も待ってるから早く！」って急き立てられて送迎車に乗せられたんです。
まるで人身売買みたいな話ですね･･･。それでどうなったんです？
部屋に入ったら、お客様が私の格好を見て「本当に素人さんなんだね」って笑われました（笑）。トレーナーにＧパン姿でしたからね（笑）。
たしかにそれは接客の姿ではないですね^^； そして？
お客様に、本当に何も分らないし無理なので、「断って（キャンセルして）ください！」ってお願いしました。
それはまた大胆な行動ですね。でも、お客様は納得しなかったでしょう？
それがとても優しい方で、「無理しなくていいよ。それに僕は疲れてるから寝てるから」って言ってくださって。なにも要求されなかったんです。それで私、時間までずっとソファに座って固まってました。
何も無しで終わったんですか？
はい、そのお客様だけは･･･。
え？ まだ続きがあるんですか？
ええ･･･。部屋を出て送迎の車に戻ったら、「次のお客様が待ってるから」って言われて別のホテルに連れて行かれました。でも、最初のお客様のことがあったから、自分のことをちゃんと話せば分ってもらえるはずだって思ったんですけど･･･。
そんなに甘くはなかった？
そうですね。「なにもできません」って言ったら、そんなわけないだろうって。そのまま、服を脱がされて･･･。
酷い店ですね。
ですよね。結局その日は、４人のお客様のところに連れて行かれたんです。、仕事が終わって我に帰った時、涙が溢れて止まりませんでした。
そんなことがあったとは大変でしたね。とはいえ、最終的にはお子さんのために風俗で働く決心をされるわけですが、五十路マダムはいかがですか？
やっぱり、以前のことがあったので、今度はしっかりとしたお店を探そうと思っていました。女性オーナーのお店で、さらに女性スタッフさんが多いのに驚きました。いろんなことが相談しやすいし、スタッフさんは親身に相談にのってくれます。前に経験したお店とはまるで違うことにびっくりでした。
なるほど、それは良かったです。それでもエッチなことが好きだとか、男性が好きじゃないとキツイ仕事ですよね。そこらへんは大丈夫なんですか？
子供を産んでから、「男性とお付き合いしない」って決めていたので、１０数年ぶりに男性とベッドを共にするのは大変でした。だけど、最近になって「恋をしてみたい」って思うようになりました。
それはすごい心境の変化ですね。
そうですね、知らず知らずのうちに今まで抑えてきた“女の部分”が蘇ってきているんだと思います。でも、恋愛に対して臆病なので、自分からアプローチするのは難しいですね。
ちなみに好きなタイプは？
普段は寡黙なのに、いざという時に頼りになる人がいいですね。若い頃は、外見で人を好きになったりしましたけど、今はその人の内面を見るようになりました。でも、タイプというか･･･頭を撫でられるのは好きですね。それとギュッと抱きしめられると、身体の力が抜けそうになります。
そのタイミングで、「好きだよ」とか「可愛いね」的なフレーズを囁けばいいんですか？
そうじゃないんです。ただ黙ったまま、ギュッと抱きしめてもらうだけでいいんです。でも、抱きしめられている間、「この人は私を好きなんだ」とか「このまま押し倒されたら･･･」とか色々妄想してるんです。お仕事を始めてからすごい変化ですよね（笑）
